統合失調症とは?症状や特徴、原因は?

以前は「精神分裂病」という病名の統合失調症
統合失調症は、以前は「精神分裂病」という病名でしたが、「統合失調症」へと名称が変更されました。
症状としては、幻聴や幻覚、被害妄想、異常思考、感情の幅の限定(感情の平板化)、意欲の欠乏、という特徴がみられます。
統合失調症の症状には、二つの症状があり、健康なときにはなかった状態が顕著に現れる陽性症状と、健康なときにあったものが失われてしまう陰性症状とに分けられます。
統合失調症は他の精神疾患と同じように慢性の経過をたどりやすく、その間に急性期症状として幻覚や妄想が活発になる時期が発現します。
統合失調症が発症する時期は?
発症頻度の高い年齢は、思春期から青年期という10代後半から30代に多くみられます。
また、遅発性統合失調症という40代から60代にかけて発症するものもあります。
統合失調症は、遺伝的および環境的要因の双方によって起こると考えられています。
ただ、はっきりとした原因はまだ分かっておりません。
突然発症することもある統合失調症
統合失調症は、突然発症することもあれば、数日から数週間かけて発症することもあり、また何年にもわたって徐々に水面下で発症していくこともあります。
治療は病気が明らかになった場合、治療の場を外来で行うか入院で行うか決める必要があります。
治療では、抗精神病薬、リハビリテーションと地域支援活動、および精神療法が含まれます。
入院するケースとしては、幻覚や妄想がひどすぎるため、通常の日常生活をおくることが困難な場合、また、日常生活での苦痛が強いため、本人が入院しての休養を希望している場合などがあります。