- Home
- パーソナリティー障害
- 回避性パーソナリティ障害とは?症状や特徴、原因は?
回避性パーソナリティ障害とは?症状や特徴、原因は?

引きこもりや不登校になるケースも。回避性パーソナリティ障害とは
傷付いたり、失敗するのを過度に恐れて、課題に挑戦するのを避けてしまってばかりになっていたら、それは「回避性パーソナリティ障害」という病気かもしれません。
引きこもりや不登校になるケースも多く、進学や就職を避けてしまうことがあり、社会生活を普通に送れなくなったりします。
回避性パーソナリティ障害の特徴と原因は?
否定的な思い込みが強く、自分は何をしても失敗するだろうといった考えに捕らわれ、恥をかくことを極端に嫌います。
その結果、出社拒否や就職辞退を避けて引きこもりになるケースがあります。
発症率は0.05%~1%で、外来患者の10%に見られます。
原因は家庭環境に起因することが多く、両親から認めてもらえずに批判的な環境にあったり、過保護に育てられたことが関係しているとされています。
回避性パーソナリティ障害の症状
以下の症状が見られます。
- 新しいことにチャレンジするのを避ける
- 劣等感が強く、いつも自信がなくおどおどしている
- 恥ずかしがり屋である
- 失敗することに対して大きな恐怖と不安がある
- 拒絶されることに対して過剰に反応してしまう
回避性パーソナリティ障害の治療
精神療法と行動療法を施します。
医師やカウンセラーとの信頼関係がないと途中で治療をやめてしまうこともあるので注意が必要です。
成功の積み重ねが必要なので、行動療法でそれを手伝ってあげたり、自己主張トレーニングをして自尊心を高めてあげることが大切です。
薬物療法も有効で、抑うつ感には抗うつ剤、強い不安感には抗不安薬を処方します。
社会や人との関わりを絶ってしまいがちな病気ですが、本当は自分を受け入れてもらえる人間関係を求めていることが多いです。
人生において重要な選択を避ける自分が嫌になり、自殺を図ってしまうケースもあるので、回避性パーソナリティ障害かもと思ったら精神科を受診することをお勧めします。
自分は駄目な人間だと思わずに、治療を受けて自信をつけていくといいでしょう。