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- 依存性パーソナリティ障害とは?症状や特徴、原因は?

自分一人で生きていくことに対して大きな不安がある依存性パーソナリティ障害
恋人に暴力を振るわれても頼る存在がいなくなるのが怖くて別れられなかったり、自分一人で生きていくことに対して大きな不安がある場合、依存性パーソナリティ障害という病気の可能性があります。
依存性パーソナリティ障害の特徴と原因は?
依存性パーソナリティ障害の人は、自分に自信がないために他人に頼らなければいけないといった思い込みが強いです。
他人からアドバイスをもらわないと行動できないのです。
他者へ依存し、愛情を得るためなら自分を犠牲にしてまで相手に合わせようとします。
暴力を振るわれても、相手にすがりつきます。受動的なタイプと能動的なタイプに分かれており、受動的なタイプは自立心や生活力がなく、相手に必死に合わせて甘え、世話や保護を受けます。
能動的なタイプは、自立力や生活力はありますが、自分一人では生きていけないという強い思い込みがあります。
有病率は女性が高く、全パーソナリティ障害の2.5%に見られ、精神科外来で最も多く報告されているパーソナリティ障害です。
妹や弟など、下の子によく見られると言われています。
原因は幼少期における両親の喪失や過保護、またネグレクトなども要因とされています。
依存性パーソナリティ障害の症状・特徴は
以下の症状が見られます。
- 他者への依存心が強い
- 自分だけで物事を決めることが出来ず、常に助言を求める
- 頼れる相手として、パートナーを強く求める
- 人生の重大な選択をするときに、他人に責任を負わせる
- いい人として見られるために必死に振る舞おうとする
- 自分一人で生きていくことに対して大きな不安や恐怖感がある
- 他人からの愛情を得るために、嫌なことでも進んでやってしまう
- 自分への無力感を持ち、自信がない
依存性パーソナリティ障害の治療方法は?
治療は、心理療法が中心に行われます。
依存したい気持ちを抑え、独立する気持ちを伸ばしていく手助けをしてあげます。
不安や抑うつには薬物療法も有効です。
この障害は自分に対する不安感が強く依存性が強いので、対等な人間関係を築けなくなっていることが多いです。
依存から脱却するためにも、精神科への受診をお勧めします。