情緒障害とは?症状や特徴、原因は?

社会的な不適応状態をきたす場合がある情緒障害
文部科学省の就学指導資料(2002年)において、
「情緒障害とは、情緒の現れ方が偏っていたり、激しかったりする状態を、自分の意思でコントロールできないことが継続し、学校生活や社会生活に支障となる状態」
と定義されています。
様々な症状があるのが特徴の情緒障害
登校拒否、かん黙、引込思案等の非社会的問題を有する児童や、反抗、金品持出し等の反社会的問題行動を有する児童、どもり、夜尿、チックなどの神経症的習癖を有する児童などが挙げられます。
情緒が激しくなることが何度も繰り返され、極端な現れ方をして、社会的な不適応状態をきたす場合があります。
このような場合には、特別な教育的対応が必要とされます。
情緒障害の現れ方としては、多動、常同行動、チックなどとして現れる場合もあり、自分自身が脅威に脅かされると感じるなど、閉じこもるような傾向が強くなったり、適切な対人関係が形成できなかったりすることがあります。
場合によっては攻撃的になるような行動もある情緒障害
また一方では、不安にかられて攻撃的になるような行動も見られます。
人に怒られたり批判されたりするとむしゃくしゃする、暴力や体罰を振るうなどの暴力的行動などを起こしたりすることが多くなるのも特徴的です。
情緒障害が起こる原因としては、主として人間関係などの心理的な要因と、中枢神経系の機能障害や機能不全が考えられております。
普通の精神障害とは違って健常者と変わりがなく、児童相談所などで検査を受けても陽性と診断されず見過ごされてしまうことが多いという問題点があります。