非言語性学習障害とは?症状や特徴、原因は?

言葉以外の部分に特徴がある非言語性学習障害
学習障害の一つに、非言語性学習障害というものがあります。
あまり聞きなれない名前ですが、非言語(ノンバーバル)、言葉以外の部分に特徴がある障害になります。
一般的に言われている学習障害の特徴は、読み書き、計算や推論が知能に比べて著しく不得意であるということですが、こちらは言語性学習障害と言われています。
こちらに対して非言語性学習障害とは、
- 対人関係を築いていく能力(人の顔を記憶する、場にあった言葉遣いなど)
- 空間認知能力(上下左右、などの位置関係を把握する能力)
- 身体の不器用さ(運動が著しく苦手、スキップができない)
- 記憶障害(歴史的な出来事など長期記憶の脆弱)
どがその症状としてあげられます。
子供が非言語性学習障害かなと思ったら早めの専門医受診を
それら症状から、アスペルガー症候群や広汎性発達障害と同じ自閉症傾向にある学習障害と同じものだという専門家もいますが、違うという人もいます。
書くこと、読むことに障害があるということとは根本的に違うという部分は重要です。
ただし、空間認知能力に関することや、社会性のスキルの問題などは、アスペルガー症候群の症状と同じくする部分がありますので、混乱や今後どうやって生きていくかということを考えるためにも、早めの専門医受診をお勧めします。
はっきりとした原因は、未だ定かではありませんが、空間認知の面で困難があるということから、右脳の機能になんらかの不具合があるのではないかということが言われています。
決して親の育て方やしつけ、環境の問題ではないということは、他の学習障害や自閉症スペクトラム障害と同じであるということは特筆したいと思います。