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ディスレクシア・識字障害(難読症)の治療法や克服法、教材は?

多くの治療法があるディスレクシア・識字障害(難読症)
ディスレクシア(識字障害(難読症))は学習障害の一種で知的能力や一般的な理解能力などには特に異常がないのですが、文字の読み書き学習には著しい困難を抱えるものです。
ディスレクシアの治療法への取り組みは既に本格的に始まっております。
簡単なものとしては、漢字カードや視写ノート、音読などの方法があります。
中でも、注目を集めているのは 米国の「Fast ForWord」という聴覚的能力を訓練するコンピュータープログラムです。
実際にこのプログラムを使った訓練後にはディスレクシア児童の読み能力が向上したという結果が出てきているというのも興味深いです。
小学生、中学生、高校生・・・年次に応じて様々な治療法を。
根本的な治療教育まではいきませんが、タブレット機器を用いたICT教育などによる指導は、中学生や高校生には効果的であると言えるかもしれません。
ディスレクシアの人は音声化された情報の方が理解の到達度が上がることがあります。
そのため、小学校のうちは、文字と音との対応、音韻操作に関する指導、語の区切り、語彙指導などを支援する指導などが大切であると言えるでしょう。
冗長な反復した学習はディスレクシアの人にはあまり効果がみられないので、短時間にコツコツと集中した学習が望ましいでしょう。
また、ディスレクシアに限らず、発達障害全般に言えることですが、ディスレクシアがあるにも関わらず、周囲がそれに気付かなかったり、不適切な指導などをしてしまったりすると、それによって自己評価の低下につながり、最終的に二次障害につながる可能性があるので早期発見および適切な指導は重要です。