部屋がぐちゃぐちゃな私。ADHDと診断されるまで。【体験ブログ】

回避性パーソナリティ障害の治療方法と付き合い方・就職

何故か部屋の整理整頓がどうしてもできない

私は子供の頃から、教科の勉強、日常生活何においても、「得意と苦手の差が激しい」「興味を持ったこととそうでないことでの能力の落差が激しい」タイプでした。

また、性格や価値観は真面目な方だと思っている(つまり、きちんとするのが良いこと、正しいことだという価値観は持っている)のに、何故か部屋の整理整頓がどうしてもできない、時間や期日を守れないなど、心で思う理想の自分と、現実の姿のギャップで、自己嫌悪に苦しみました。

大学生になり実家を離れると、単位取得状況はボロボロ、毎月仕送り前になると食費にさえ困り、就職活動も、まずスケジュールを組むところから混乱して、よりいっそう生活のあちこちが崩れていきました。

その頃、発達障害やADHDという概念を知り、「自分に当てはまるかもしれない」と思ったものの……

自分の中に持っていた、

「自分を病気だと決めつけて逃げてはいけない」
「大学にだって入れたんだし、私は障害者なんかじゃない」
「きっと自分の努力で克服できるはずだ、生まれつきのものだと思ったら努力しなくなってしまうかもしれない」

という気持ちが邪魔をして、それ以上の情報収集や、精神科にかかって検査を受けてみることを拒否しました。

お金もなく、単位も留年ギリギリ、部屋は足の踏み場もなく至る所で何かが腐ったりカビていて、掃除が面倒なのでお風呂にもあまり入らなくなり……それを他人に隠し通すことで精神も疲弊していて、このうえ自分が精神科にかかるような障害者だなんてことになったら、みじめで生きていけないと思ったのです。

留年ギリギリの成績で大学を卒業したとき、引っ越しの荷造りが期日までにできなくて、故郷の親が呼ばれ、就職も全く決まっておらず、本来なら実家に連れ戻されるところでしたが、何やかんやと理由を付けてアパートを借りて一人暮らしを続けました。

家賃を親に頼り、バイトしながら就職口を探しましたが思うようにいきませんでした。

ただ、少し改善したこともありました。
料理やインテリアなどの「一人暮らしをすること」に興味関心が向いた結果、少しずつやる気が出るようになったのです。

それでも、たまに急にやる気を出して手を付けてみては、結局放り出す、の繰り返しでした。
バイトも色々な事情で続けられなくなったり、鬱になって毎日ひたすら寝ていたこともあります。

大学時代から交際している恋人とは、2週間に一度くらい会っていましたが、大学時代はどうにかとりつくろっていた生活面の困難も、面倒になりだんだんさらけ出すようになりました。

彼は部屋の汚さなどはあまり気にしませんでしたし、車を運転できる人なので、私が待ち合わせに遅れたり場所を間違えたりしても迎えに来てくれました。

それでも、私が冗談めかして「自分には何かの障害があるんじゃないだろうか」と言ってみたところ、「病気だから障害だからって開き直ってどうなるのか?そんなの周りの人にとっては知ったこっちゃないこと」と言われ、ああ、やっぱり病気に逃げてはいけないんだな、と思いました。

また、その時期は成人のADHDに処方できる薬がなかった時期であり、少し調べてみてもそれを知ったことで「確定診断を受けたって薬が貰えるわけでもないのなら意味がない」と思っていました。

鬱になったときにかかった精神科で、冷たい扱いを受けて、精神科はこりごりだと思っていたのもあります。

自分だからしょうがない、とある意味開き直るようになりました。

足の踏み場のない部屋や生活面のめちゃくちゃさ、それを外面だけ取り繕うこと、また、どの仕事についてもいつの間にか「使えない人」扱いされ居心地が悪くなる、といったことも、20代後半から30代になるとだんだん、まあそれが自分だからしょうがない、とある意味開き直るようになりました。

遅い時間のパートでなんとか仕送りをもらわなくても辛うじて暮らせるようにはなりましたが、年金も税金も払えず、減免手続きができるのも30歳まで。

貯金もできず、少しでも身体を壊して仕事を休めばたちまちお金に困るような生活に先が見えず、だからといって自分が主婦業や他人との共同生活ができるとも思えず、結婚にもなかなか踏み切れませんでした。

それでもだんだん、今の生活には先がないし、こんな私でもいいと言ってくれている人がいるだけで奇跡的なので、結婚してみるのもありかなあ、と思う気持ちに傾き、ふたりで結婚生活を始めました。

以前は「病気だと開き直られても周りは知らない」と言っていた彼も、結婚してみて、私が確かに極端に苦手なことが多いことを目の当たりにしてだんだん実感したようでした。

公共料金の支払いを忘れて何度もガスやインターネットが止まったり、夫の実家から頂いたものやお金をそのまま置き忘れる、家計の管理ができず大量のレシートだけ財布に貯め込む、食材を腐らせるなど、主婦になっても私は相変わらずでした。

それでも、叱責や失望されたり、離婚話が出ることもなく、私も自分ひとりならできないことでも、人に迷惑をかけるとか、人の目があるとか、主婦をするのが私の役割だ、と思うと、少しずつできることも増えていきました。

そして、もしこれが障害によるものなら治療を受けてみたい、今以上に主婦としての役割を果たせるようになりたいと思うようになりました。

そんな時、友人からADHDと診断を受けて薬を飲んでいることを打ち明けられ、いまは成人にも処方できる薬があること、いまは決して専門性の高い大病院だけではなく、近くの精神科でも対応してくれるところがあるかもしれないことを知り、勇気を出して受診を決めました。

今ならADHDと診断されても、「やっぱりね!」と受け入れられる気がしたのです。

その予感は当たりました。問診と検査の後、ADHDと診断されましたが、今までの自分にすべて説明がついたような、すっきりした気持ちでした。”

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