反社会性パーソナリティー障害

爪を噛むという無意識の行動がパニック障害の発作の頻度のバロメーター


自傷行為というと、よくリストカットなどがすぐに頭に浮かびます。
しかし実際の自傷行為というのは、本当に幅広く、いろいろなものがあるのです。


私の義兄妻はパニック障害ですが、何か落ち着かなくなると、爪を噛むという自傷行為を繰り返します。

一見爪を噛むという行為は、単なる癖のようにとらえられがちです。しかしその爪を噛む恋がパニック障害の発作に関連してひどくなったり軽減することがあり、それがパニック障害に関連した自傷行為の1つとしてとらえられるのですね。


爪を噛むという癖は幼少期には見られず、高校生くらいからだんだんと出てくるようになったといいます。


爪を噛んでいるときは無意識で、気が付いたときには常に指の先がふやけている、そして凄く爪が短くなっているという状況だったといいます。

はじめはその行動がパニック障害につながっているなどは感じたことはなかったけれど、パニック障害になり病院にきちんと通院するようになり、そこのカウンセリングで始めて爪を噛むという行為が自傷行為になり、それは自分の不安をコントロールするために自然と出てくる行動だということがわかったのですね。


そんな義兄妻の爪は本当に小さいです。そしていつも深爪の状態。


長年の爪を噛む行動が関連しているので、普通の人の半分くらいの大きさの爪しかありません。
また指の先は、これまでも歯が当たることが多かったためか、とても硬い状態になっています。

指先なので、近くで見たり凝視しなければ、あまり気が付けれることはないかもしれません。
また義兄妻の仕事は介護職で手袋をすることも多かったためか、上手に隠しながら過ごしているのです。



そのためあまりみんなに爪のことを指摘されることはありませんでした。


しかしそれでも気が付いてをみんなの前で指摘されると、深爪くらいにしておかないと気になるんだ…と常にいいわけをしていますね。

当然家族の中ではそれがパニック障害に伴う自傷行為だということはわかっています。

義兄妻の話ではパニック障害の発作からリストカットなどをする人もいるのです。
中には縫合が必要になるほどひどく、そして深くカットしてしまいそれで病院に搬送されてしまうことも。

またそれほどひどくなると痕も残る可能性が高いですね。それに比べると爪を噛むという行為は、単に癖としてとらえられることが多いので、なかなか気づかれにくい自傷行為なのです。



義兄は義兄妻と一緒に生活をするようになって、その爪を噛むという無意識の行動がパニック障害の発作の頻度のバロメーターになるということを発見しました。
やはり爪をかんでいるのは、出勤前のこれから仕事が始まるという不安な時間、そして嫌だなと思う時間、また仕事から疲れて帰って来た時の時間が多いそうです。


それが常に噛むようになると、本当に精神状態がヤバいということだと理解出来るようになりました。


そうなると今度は家族のサポートが大切で、義兄は発作をなるべく起こさないように配慮を行っているそうです。
爪を噛むというありがちな行為。でもとても大切なバロメーターになる行為。

これが一つのパニック障害の一つの症状なのです。


そんな義兄夫婦は結婚して現在7年目を迎えます。


義兄と義兄妻の年齢差は10歳あるし、義兄は、ずっとお舅の仕事を引き継いで仕事一筋で行ってきたため、結婚してからも夫婦二人の生活をしばらくは楽しむのだろうと思っていました。
しかしそれも少し落ち着いたころ、姑からの催促が始まったのです。



その当時は、母屋と隣接したところを義兄夫婦が住んでいたので、催促は会話の中で当然出るべきものだったのでしょう。
子供はまだなの?早く孫の顔も見たいわ…など。

会話の中でデリカシーのないことを言わないでくれと義兄から注意され、姑と義兄の関係はだんだん悪化していったのですね。


義兄妻は始めは反論することもなく耐えていたのですが、やはり心のうちにためていたことはあったのでしょう。


そのような生活を半年続けて頑張っては見たものの姑の言葉の攻撃をうまくかわすことはできず、別居で離れたところに引越すことを決めたのです。


義兄妻は長年薬を飲んでいますが、最近はコントロールが良いので、それほど薬の数が多いわけではありません。
しかし心療内科の薬というのは、やはり女性にとってはとても不安なもの。

薬というのは体の中に入って作用するものなので、もしも妊娠したら赤ちゃんに影響を及ぼすのではないかという不安が常に付きまといます。

もちろん精神科疾患を持ちながら妊娠、出産をする人もたくさんいます。
ただその場合も、妊娠できる状況を整えるために薬を調整したり体調を調整することを目標にして、それが達成できた時点で医師から妊娠のゴーサインが出ることが多いのです。


義兄妻の場合は、妊娠をするならば、少し薬の減量をすることも出来ると医師から言われています。
しかし義兄妻の場合は、薬物治療のことよりもその後の自分の心理的な変化や発作への不安が強くて、それが恐怖心となって、子作りを控えているのですね。


確かに妊娠をするということは、自分のお腹の中に赤ちゃんで出来ることなので、体調がどんどん変化していきます。お


腹が大きくなることで嬉しさ、喜びを感じる人もいますが、自分が自分でなくなったと変化を受け入れられないこともあるし、おなかが大きくなって何もできなくなることも恐怖感も発生します。
そのため妊娠イコール喜びとは限りません。


また薬は減量をしたとしても長年の薬の影響が赤ちゃんに出ないかということは、出産してみるまで分かりません。


そのようなことをすべてふまえて、妊娠を躊躇しているのです。
結婚から7年もたっているので、周りからのプレッシャーもあります。

ただそれをなるべく感じないようにして、今のところ夫婦二人の生活を楽しんでいるというように見受けられます。


しかしこれから年月がたつと、更にプレッシャーは高まるし、妊娠限界の時期になるとこのまま子供がいないままでいいのかと更に悩むようになるのではないかと心配です。

内服や発作が子作りに影響をする、この問題は一生付き合っていかなければいけない問題なので、本当に大変な現実を背負っている夫婦だと感じています。

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