衝動性の強いアスペルガー障害と診断された私の人生。【体験ブログ】

仕事を辞めたい

1つの仕事も長くは続けられず、転職を繰り返す人生


生まれてから30代に至る私の人生は、「自分は本当に何者なのか?」と、「『生きづらさ』から逃れられるためには、どうしたらよいのだろうか?」という問いから生ずる「自分自身とその居場所探し」に、ほとんどが費やされたと言っても過言ではありませんでした。

幼少のころから大学を卒業するまで、コミュニケーション能力に困難があるがゆえに友人も少なく、いじめも受けておりました。

さらに社会に出てからは、他の困難さも際立ちはじめて、1つの仕事も長くは続けられず、転職を繰り返し、自分自身に対して不信感と否定感に苛まれました。


転職先の行く先々では、仕事が覚えられないばかりか、任されても初歩的なミスばかり繰り返すので、周囲の人間からは叱責のみならず、時には罵倒、さらにはパワハラを受けることも度々ありました。
そのうち転職を繰り返している間に、とうとうアルバイトでしか採用されなくなってしまいました。


自分の将来を考えたときには、「死にたい」とすら、思うようにもなりました。

社会人としての最初の挫折は、新卒で入社した会社においてでした。



工場での事務職ではありましたが、他の部署や現場、そして客先との折衝が多く、コミュニケーション能力が非常に求められた部署に配属されてしまいました。

私は、人との口頭での、複雑な物事のやりとりが苦手で、そのやりとりの内容が全く理解できませんでした。
そのため、自分では多少理解できたつもりでも、人からの指示を聞き違えて、誤ったことをしてしまったり、ひどいときには言われたことが全くできないということも、頻繁にありました。

周囲からは「バカ」や「能無し」などと罵られながらも、およそ3年近くは頑張ったものの、上司から「お前と同じ空気は吸いたくない」と言われた挙句、辞めさせられるように仕向けられて、あえなく辞めることとなりました。

そのときの事務職の人の冷たさとは対照に、現場の人たちの温かさを感じ、「自分は現場向きかもしれない」と思うようになりました。

しかし、他の工場に再就職したときに、その期待は裏切られました。


工場の現場で働く人たちは、一癖も二癖もある人間たちばかりで、現場ではパワハラなど日常茶飯事のことでした。
健常者に比べて集中力が持続せず、衝動的にとんでもない判断や行動のために、ありえないミスを繰り返す私など、そうしたパワハラの格好の標的でした。

そんな状況が続いていましたが、幸い30代前半のころ、パワハラのない、比較的環境の良い職場に就職することができました。
そこでは、私に理解のある上司が、うまくやりくりしてくれて、続けやすい仕事を割り当てて下さりました。

その落ち着いている状況の間、自分を振り返る余裕も生まれ、また、あらゆる疑問もネットで調べられるようになれましたので、いろいろと調べているうちに、「自分は何か障害があるかも」と思うようになりました。
そして、開院したばかりの大人の発達障害専門の心療内科をネットで見つけることができ、そこで受診することにしました。

検査の結果、私は「衝動性の強いアスペルガー障害」と診断されました。



脳波検査で異常が見られ、自分自身、起きていると自覚している状態でも、わずかなストレスを与えられるだけで、睡眠状態に陥ってしまうことと、そしてMRIによる脳の検査では、前頭葉と側頭葉の形成が不完全であることが判りました。

それらが自分自身の「生きづらさ」の原因であり、「自分が何者であるのか?」が判ると、ようやく安堵した気持ちになれました。

ちょうどそのころ、生産現場から製品測定に配置転換となり、ミスの許されない作業から、ミスを犯しても気づき次第、前に遡ってリカバリーできる内容の作業に変わり、ようやく自分に合った仕事が何であるか、判るようになりました。

そこの職場では、上司の配慮のおかげで、7~8年間在籍することができました。



残念ながらそこの職場は、景気の後退による業績悪化のため、あえなく退職せざるを得なくなってしまいましたが、自分が得意とする分野について、後々の就職活動に活かすことができました。

その後も紆余曲折があり、一時期はハローワークでの就職活動が困難を極める時期があったものの、大手転職サイトでの就職活動に切り替えた結果、契約社員ではありますが、大企業での本社勤務に就くことができました。


そこで書類管理の仕事を任され、自分のペースで今ものびのびと働いており、ようやく「自分自身とその居場所探し」に決着をつけることができました。

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