29歳で広汎性発達障害と診断された私。【体験ブログ】

私が発達障害であると診断を受けたのは29歳の時で、比較的遅い段階でした。
それまでは家族から「性格が変わっている」とか「社会に向いてない」など、子供の頃からあった不可解な発言・行動が理解されずにいました。
しかし変わっているの一言では済まない程社会と馴染めないのを見かねた家族の勧めで、心療内科の診断テストを受けたのです。
その結果が「広汎性発達障害」でした。今までの謎が全てそこに集約されている気がします。
ここで発達障害と認定された私の人間性を一部ご紹介致します。
○車の運転ができない
奇跡的に免許を取れましたが、実務では話が別です。
原因は「一度に複数の事柄を同時に処理できない」ことにあります。
通常道を曲がるには、ハンドルを切る、周囲確認、アクセル制御等を同時に行いますよね。
それが性質上できないのです。
よくラジオを聴きながら勉強できる人がいますが、私はその「ながら作業」ができないため片方に集中しなければなりません。
非常に不便な思いをしてきました。
○公共の場が苦手
これは仕事や生活に直接影響することなので大きなハンデでしょう。
誰も見ていないとわかっているのに、多くの人がいる場所ではストレスを感じます。
店の防犯カメラですら気になるのです。
何か監視されているような、無い目線を思い込む。
多くの店舗にあるセキュリティーゲートは、通る度に汗が出ます。
普通の人は「過敏に反応しすぎ」と思うでしょうが、したくなくても反応してしまうのが障害の一つと言えましょう。
○幼稚な思考回路
興味があることは熱中し、興味のないことはどんなに重要でも簡単に捨てる。
子供の頃は許されたこの性格は、許されなくなった今でも時々顔を出します。
なぜ正しいかはっきりしない、納得できないものは正しいと思うことができない。
これも昔から変わっていません。
では、これら3つの例とどう向き合っているのか?
もしやることが複数同時に降りかかってきたら、一本につなげます。
ABC同時処理は困難ですから、これら3本を長い1本のDとして考えます。
そうすれば一個に集中できるわけです。
電化製品が必要=電気屋に行く、が以前の王道でしたが、私は初めにアマゾンや楽天の通販で入手できないか確認します。
すると最近では、ほとんどの商品が通販で買える状態だと気づきました。
おかげで、ストレスを受けながら店舗で買い物をすることがほとんどなくなりました。
納得できないことがあれば、できるまで時間を惜しまず調べ上げる。
すると知識がより深いものになり、知恵につながります。
どんなことでも、自分の得意分野とマッチさせれば、興味が湧いてくるものです。
以上が発達障害である私の日常です。
是非ご参考にしていただきたいと思います。