アスベルガー症候群の人と同じ職場で仕事して。【体験ブログ】

41歳、男性、会社員です。私は千葉県で勤務をしています。
全国に会社がある転勤族であるため、色々な人と出会います。
千葉県で勤務する前は、茨城県で勤務していたのですが、2年前に千葉県にある会社に転勤になりました。
転勤が決まったときに、全国から千葉県の会社に勤めている○○さんは、変わっているから気をつけたほうが良いという連絡を多数の人からもらいました。
その人たちは○○さんと同じ勤務先で働いていた人たちです。
そんな、気の使いすぎだよと思いながら、赴任しました。
実際に会ってみると、普通の人なのですが、少し変わっています。
別の人と会話をしていても、急にこの仕事お願いと言われたり、自分独自の世界を持っている人でした。
私は、うつ病を患っていたので、少しでもリスクを減らしたいと、○○さんのことについて深く知り、納得することで一緒に仕事をやっていけると思っていました。
○○さんに、2人だけで飲みに行ったときに、率直にアスベルガー症候群ではありませんか?と聞いてみました。
○○さんはビックリした顔をしていましたが、その後落ち着いた顔に戻り、そのとおりであるとカミングアウトしてくれました。
本人も自分の感覚と、他人の感覚が相当にずれており、悩んでいたとのことです。
でも、どうやって接してよいか分からず、自分が正しいと思う行動をとり、他人から煙たがられているということを聞きました。
本人自身の悩みを知り、こちらも心の中のモヤが消え去りました。
2人だけで飲みに行く前は、変人から依頼された仕事など引き受けたくないと思っていましたが、本人からアスベルガー症候群であると告白されたとき、この人を守っていかなければならないと思いました。
同じ職場の人たちは変人というくくりで、近寄りませんでしたが、私はあえて深く踏み込み、○○さんが依頼した仕事は喜んで引き受けました。
せっかく仲良くなったと思いましたが、○○さんは別の人たちとトラブルを起こし、去年、別の県に異動になってしまいました。
別の県でも色んな人たちを困惑させているようで、話を聞きます。
しかし、当人から私に色んな相談の電話がかかってくるときは、うれしく感じ、よろこんで相談に乗っています。
世の中には色んな人たちがいます。
それぞれを頭ごなしに排除するのではなく、受け入れることで自分自身も気持ちよく過ごすことができます。