うつ病になって・・・仕事とその後。
私は中学を卒業してから、自分のお金が欲しくて親の反対を押し切り、学ぶことより働いて稼ぐことを選びました。
初めて私が働いたのは、コンビニでのアルバイト。
元々人と会話したりするのが好きだった私は、接客業が向いているであろうと求人サイトで見付けたコンビニに応募しました。
面接に行くと即採用、次の日から来て欲しいとのことでした。
何もかもが初めてで、今でも私が一番初めにレジで接客をしたお客様のことは覚えております。
読み通り私は接客業が向いていたようで、そこで仕事する毎日が楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
しかし、私が入ってから2か月後。その系列で、新しい店がオープンすることになりました。
私を含め私から後に入った人たちは全員、新店に移動するとのこと。後から入った人たちとは年齢も近かったため、なんとかやっていけるだろうと思いました。
実際に移動してから働き始めると、かなりの人員不足で厳しい毎日でした。
朝7時から夜10時、酷いときには16歳でありながら夜10時を過ぎることもありました。それなのに自給は最低賃金を下回る金額。
段々と私は希望が見えなくなり、徐々に心が暗い闇で覆われるようになりました。
朝起きると、仕事に行くたくなくて死にたい。仕事中は仕事が嫌で死にたい。
やっと家に帰って腰を下ろすと、「また明日も仕事か」と憂鬱になる。
休みもなく毎日そのような生活を繰り返して行くうちに、私は遂にうつになってしまいました。
死ぬためにネットで調べた薬を致死量用意し全て飲んだときもありました。
しかし人間とは頑丈なものです。
次の日、またその次の日の記憶はほとんどないのですが、私はスーパーのビニール袋にサンダルの片方を入れ町を徘徊していたようです。
そして家の中では蛆虫が湧いている幻覚や私のベッドに知らない人が寝ている幻覚、これは今でも覚えております。
その時あったことはどれが本当でどれが嘘なのか、今でも途端に気になることがあります。
私は仕事を辞め、カウンセリングを受けると共に新しい夜間の仕事を週1からするようになりました。
初めは人と会話することすら嫌で、誰とも関わりたくありませんでした。
それでもその気持ちに負けず、徐々に会話していくうちに、人が怖いという気持ちはなくなりました。
暫くして私には恋人ができました。
それは今の夫なのですが、彼は私の全てを拒むことなく受け入れてくれ、そんな彼のおかげで私は今生きています。
今でも情緒不安定は残っており、途端に叫んだり自傷してしまうことがあるのですが、夫婦支えあって生きていけている状況に幸せを感じています。