うつ病と広汎性発達障害の彼氏と私。【体験ブログ】

お付き合いしていた彼は出会った頃からうつ病でした。
子供の頃の話で、勉強をやらされるのが嫌だった言ってました。
理由は読むのに人の倍時間がかかっていたからだそうです。
そうはいっても大学中退の学歴なので謙遜しているのだと思っていました。
でも、どうもこだわりが強く、自分の思った理想の状態でなければ何も出来たことにならないと思い、うつうつとしているようでした。
そんな彼は雨が苦手で外出ができませんでした。
うつで天気が影響しているんだと思っていましたが靴が濡れるのが嫌だからという理由でした。
手を洗った後も手の皮がむけるまでタオルで手を拭いていました。
音にも敏感で騒音が苦手でした。
強迫性神経症なのかなと思ったこともありましたが、彼は心療内科ではなく精神科へ通うようになり自閉症気味の広汎性発達障害と診断を受けたそうです。
出会った頃からすでによく眠れないそうで、急な電話やlineを嫌がっていましたが、診断後連絡してもなかなか返事がもらえずやっと連絡がとれても会えませんでした。
私なりに発達障害を知ろうと本を読んでみました。
田中康雄さんの著書で「もしかして私、大人の発達障害かもしれない」という本です。
そこには、普通に接してあげることがいいと書いてありました。
自分の特徴を知って、なお生かせるところで居場所を見つける事が大切だと書かれていました。
他の専門書のようなものを読みましたが医療知識のない私には「私が彼にしてあげられること」については見つかりませんでした。
彼には辛い何かが解決されずにあるだけで、それについて私は性格とか癖くらいにしか思ってませんでした。
でも、彼はちょっとした言葉で傷ついてしまって思い悩んでしまう傾向があり、私と距離を取るようになってしまいました。
きっと、ちょっとしたことでも、しっかり賛同してあげたり励ましてあげるべきだったと思います。
彼は自分が障害者であることを怖がっているようにもみえました。
私にもっとしてあげられることがわかっていればよかったと思います。
社会の受け皿が必要だと心の底から思いました。
正しい接し方で疎外感を与えないマナーのように私たちは彼らへの接し方を知るべきだと思っています。
さかなクンのお母さんのエピソードを聞いたことがあります。
お勉強がさっぱりダメだったけど、お母さんはさかなクンの興味のあることに喜んで協力していたそうです。
魚の絵を描く事が好きだった彼に鮮魚コーナーの魚を買い与え絵のモデルにしたそうです。
さかなクンはテレビチャンピョンで高校生ながら漁業関連の種目で準優勝しています。
その後、転職をいくつかしますがイラストの仕事で食いつなぎ、今は海洋大学の准教授です。
さかなクンも頑張ったと思いますが、お母さんが彼のことをおかしな子としてあつかわず、彼の個性を尊重して彼の好きなことに賛同し一緒に過ごしたことがすごいと思います。
世の中のお母さんたちには普通のことかもしれません。
でも、やったつもりのお母さんにならないでいるにはどうしたらいいかわからない人もいると思います。
私には子供がいないのでわかりませんが、多分責任より自分がその子のことを個人として好きになるかも大きいと思ったりします。
ちなみにさかなクンは個性が光る人ですが、はっきりとした診断を受けているわけではありません。
広汎性発達障害については周りの支えで社会生活はできると思ってます。
そんな社会で有ってほしいです。