
広汎性発達障害の人と旅行に行く際に注意するべきこと
わたしの弟は広汎性発達障害です。
そんな弟が中学2年生の時、私と私の母、弟の同級生と弟の4人でアメリカに旅行に行ったことがあります。
その当時妹がアメリカに留学をしていたのですね。
そのため妹に会うという目的もありました。
旅行に関しては弟のかかりつけの医師にも相談して決めました。
初めてのところや行動に多少戸惑いもあるかもしれないけれど、それほどの問題行動があるわけではないのでだいじょうぶなのではないかという言葉をもらい、旅行に行く不安を解消することが出来ました。
また何よりも弟が一番楽しみにしていたのですね。
この旅行のことを。
それはディズニーランドやNASAなど自分の興味のあるところを見ることが出来るからです。
このように医師の許可をもらって、計画を進めました。
そして旅行が始まりました。
旅行が始まり、妹が合流し、二日くらいは弟も安定していました。
しかし、それから少しずつ疲れが出てきたのかもしれません。
3日目にディズニーランドに行って、入場門の前のトイレに行ったとき、弟はトイレから出なくなってしまったのです。
弟の同級生に見に行ってもらいましたが、理由はわかりません。
ただ私たちには待つしかできませんでした。そうして1時間が経過したころ、このままでは時間だけがどんどん過ぎるとみんなに焦りと怒りがわいてきたのですね。
そのため母だけを残して私と妹、そして弟の同級生は中に入ることにしたのです。
ひどいかと思われるかもしれませんが、日本から離れたアメリカ、また二度と来ることはできないかもしれないアメリカです。
そのためにこのチャンスを逃すことはできません。
何でも急に不安を感じたからということでした。
そしてその後、私たちはディズニーランドを存分に楽しみました。
途中から母たちが合流することが出来たのですが、結局弟は3時間トイレにこもっていたそうです。
何でも急に不安を感じたからということでした。
この旅行が終わってから、弟と旅行にいく時には、日程の組み方も余裕を持って決めないといけないなと感じました。
間で一日は休息日を入れるとか、ホテルでゆっくり過ごすとか。そうすれば弟もこんなことにならずに旅行が出来たかもしれません。
広汎性発達障害の人と旅行に行くことで注意するべきことを考えさせられた事件でした。